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産業観光が「新しい観光」として大きく注目を浴びる中で、工場の夜景を観賞することが全国的なブームとなり、今や誰もが楽しめる観光資源の一つに成長してきています。
2011 年 2 月、工場夜景観光の魅力と可能性を探る「第 1 回全国工場夜景サミット in 川崎」を川崎市で開催されました。サミットでは全国でも工場夜景観光に取り組んでいる室蘭市・川崎市・四日市市・北九州市の 4 エリアによる「日本四大工場夜景」共同宣言を行い、今後の連携と工場夜景観光の発展を誓った。
それから毎年、開催地を変えて開催をされていますが、平成 29 年には、 10 都市となりました。今後、加盟都市での PR 強化、都市間の連携、相互交流、協力を推進することで工場夜景の魅力を発信し続けます。 2017 年度の工場夜景サミットは四日市市政施行 120 周年の記念事業としてプレミアム開催となりました。
29 年度より「全国工場夜景都市協議会」を立ち上げ、協議会にて相互の交流や PR 連携を強化、推進する形となりました。
【開催状況】
第 1 回 2010 年度 神奈川県川崎市
第 2 回 2011 年度 三重県四日市市
第 3 回 2012 年度 北海道室蘭市
第 4 回 2013 年度 福岡県北九州市
第 5 回 2014 年度 山口県周南市
第 6 回 2015 年度 兵庫県尼崎市
第 7 回 2016 年度 静岡県富士市
第 8 回 2017 年度 三重県四日市市
第 9 回 2018 年度 千葉県千葉市
第 10 回 2019 年度 大阪府堺市・高石市
第 11 回 2020 年度 神奈川県川崎市
第 12 回 2021 年度 山口県周南市
第 13 回 2022 年度 北海道室蘭市 ( 予定 )
ここ数年「新たなスタイルの観光」として「工場の夜景を観賞すること」が全国的ブームとなり、工場夜景観賞も老若男女、誰もが気軽に楽しめる観光資源のひとつとして成長しつつあります。
このような中、平成 23 年 2 月、全国的に先駆けて工場夜景の活用に取り組んできた室蘭市 ( 北海道 ) 、川崎市 ( 神奈川県 ) 、北九州市 ( 福岡県 ) 、四日市市 ( 三重県 ) の 4 都市が連携して、工場夜景観光の魅力と可能性を探る「第 1 回全国工場夜景サミット」を川崎市で開催。 4 エリアによる「日本四大工場夜景」共同宣言が行われ、今後の連携と工場夜景観光の今後の広がりを誓いました。
その後、周南市 ( 山口県 ) 、尼崎市 ( 兵庫県 ) 、富士市 ( 静岡県 ) 、千葉市 ( 千葉県 ) 、堺市 ( 大阪府 ) 、高石市 ( 大阪府 ) 、東海市 ( 愛知県 ) が加わり、工場夜景都市総数は 12 都市となりました。今後ますます参加都市も増えることが予想されており、工場夜景観光の広がりが年々大きい渦となってきております。
室蘭市は北海道でも有数の工業都市であり、鉄のまち・ものづくりのまちとして北海道の工業を支えてきました。天然の良港は明治時代から石炭の積み出し港として栄え、近代製鉄業が約 100 年ほど前に興り、新日本製鐵、日本製鋼所の鉄鋼業をはじめ、造船業 ( 函館どつく ) 、製油所 (JX 日鉱日石エネルギー ) 、さらに関連する中小の会社や工場が港の周囲に林立する。これら工場の風景は、港の景色と相まって、ものづくりのまち室蘭ならではの、北海道でも珍しい夜景となっています。 JX 日鉱日石エネルギー ( 株 ) 室蘭製油所のプラントを照らす明かりは、まるで夜の闇に宝石を散らしたように美しい光を放っている。その輝きは「ものづくりのまち室蘭」独特の風景として、人々の心をつかんで離さない。平成 22 年 5 月からは地元企業による夜景ナイトクルーズがスタート。海上から工場夜景を観賞するクルーズが好評です。
【関連リンク】むろらん夜景【室蘭観光推進連絡会議】
川崎臨海部は、日本の高度経済成長を支えてきた京浜工業地帯の中央に位置しており、工業地帯の大部分は埋立地で、 7 つの人工島と 16 の運河で形成されています。また、多摩川を挟んで羽田空港が存在していることにより、建造物の高さが制限されているため、奥行き感のある視界が開けています。川崎市は多様な産業が集積していることも大きな特徴で、工場のプラントも石油精製、製鉄のほか、資源リサイクルなどバリエーションに富んでおり、他のエリアにない工場夜景を楽しむことができます。陸からは、間近に見上げたり、運河越しに対岸の工場夜景を楽しめるほか、川崎マリエン展望室から羽田空港や東京・横浜方面の夜景とともに眺める工場夜景や、首都高速道路川崎線から見下ろす工場夜景も圧巻です。運河からは、立入禁止のエリアが多い工業地帯の裏側から工場夜景を楽しむことができ、まさに非日常を味わうことができます。平成 21 年に「工場夜景ナビゲーター ( 工場夜景ガイド ) 」の養成を開始し、平成 22 年 4 月から定期運行を開始したツアーは、発売当日に売り切れになるなど、工場夜景屋形船クルーズ同様、人気を集めています。
【関連リンク】一般社団法人 川崎市観光協会
尼崎市は、大阪湾ベイエリアに面し、日本有数の工業都市として発展してきました。同時に公害に苦しんできた歴史もありますが、市民・地元産業界がともに環境と経済の両立を目指したまちづくりに取り組み、平成 25 年には環境モデル都市に選定されました。シティプロモーションを推進するにあたり、まちの魅力を戦略的・効果的に発信する一環として、平成 25 年から工場夜景に着目した取り組みを始めましたが、それは、環境が改善し、工場が新しいまちの魅力となるというメッセージを伝えるものともなっています。尼崎の工場夜景は、工場とともに歩んできた街を象徴するかのように、身近で工場風景を楽しめる特徴があります。むき出しのパイプ、吹き出す水蒸気などを迫力ある写真で撮影することができ訪問者に楽しまれています。
【関連リンク】尼崎市観光振興課
瀬戸内海、山口県東南部に位置する周南市。その臨海部に広がる周南コンビナート群は、石油化学をはじめ、無機化学、鉄鋼、セメントなどの多彩な基礎素材型産業が集積しています。
市街地や島々に近接する工場夜景は、自分好みに巡るもよし、工場夜景ツアーに参加して楽しむもよし。工場のことも学べるバスツアーや海上クルージングに、工場夜景を楽しめるホテルの宿泊プランなど …
さまざまな過ごし方ができるのは、工場夜景に魅力があるからこそ。 工場夜景を楽しむためのホテル宿泊プランや船で巡る「工場夜景ハンティングクルーズ」も好評です。
【関連リンク】 ( 一社 ) 周南観光コンベンション協会
九州の玄関口に位置する北九州市は、日本の製鉄発祥の地として、 1901 年 ( 明治 34 年 ) の官営八幡製鐵所開設以来、日本の近代化をリードしてきた“ものづくりのまち”です。このまちの多彩で個性的な工場夜景の中でも、独自の魅力を放つのが製鉄所の夜景です。 一般に、製鉄所の夜景は光量が少ないとされていますが、北九州市のそれは圧倒的なスケール感が特徴です。大規模な工場群が、深い闇の中で美しく重厚な景観をつくり出し、 SF 映画を思わせる景観も点在します。黄色やオレンジ・・・さまざまな光に映し出される工場。それはまるで近未来都市や巨大な要塞を目にするかのようで、海面を照らす灯りは幻想的です。
平成 23 年 2 月から工場夜景観賞バスツアーが商品化され、最近では新日本三大夜景の皿倉山と工場夜景が観賞できるバス & クルーズツアーと食とのコラボレーション等、多彩な内容で展開されています。
【関連リンク】北九州産業観光センター
今から遡ること 100 年以上前 ( 江戸後期~明治初期 ) 、富士山からの豊富な湧水の恵みを受け、製紙業が普及した富士市。高度経済成長期を経て、富士市は全国有数の「紙のまち」として発展を遂げ、さらには田子の浦港の開港によって、輸送機械、化学工業、食料品等といった幅広い業種の工場が立地し、これらの工場は「工業のまち富士市」の経済を支えています。
“富士山と工場夜景”“自然に囲まれた工場夜景”
“生活に根付いた工場夜景”
富士山を中心とした自然と工場、そして人々と調和をした夜景が見られるのも大きな特徴です。また、岳南電車内から非常に間近に見える工場夜景も迫力があり素晴らしい。
【関連リンク】富士時間 ( 富士市 )
京葉工業地帯に属する千葉市は、市内の臨海部と内陸部にそれぞれ工業団地や工業集積地が分布しています。特に昭和 20 年代に鉄鋼業、昭和 30 年代に火力発電所が進出した「蘇我地区」は現在まで千葉市の経済発展に大きな役割を果たしています。平成 28 年 4 月には「千葉みなと旅客船さん橋」からクルーズ船観賞が始まりました。海上から観る夜景が非常に幻想的です。
【関連リンク】千葉市観光プロモーション課
全国で第 3 位の製造品出荷額等を誇り、その中枢を担っているのが、臨海工業地帯の石油化学コンビナート群。このコンビナート群とともに市原市は発展してきました。観賞スポットとしておすすめなのが、ダイナミックな工場の風景を最も間近に見られる「養老川臨海公園」です。広場に設けられたベンチからは、トワイライトからナイトタイムまで、表情が徐々に変わっていく工場夜景をゆったりと眺めることができます。
【関連リンク】市原市 観光振興課
大阪府南部に位置した堺泉北臨海工業地帯の形成都市となります。 JXTG エネルギー ( 株 ) 堺製油所、コスモ石油 ( 株 ) 堺製油所を中心に隣の高石市にある三井化学等の化学工場等と石油化学コンビナートを形成している。浜寺公園の浜寺水路に反射する夜景は非常に煌びやかで美しい ! 隣の高石市とともに堺泉北臨海工業地帯を形成しており、工場夜景ツアー開催については共催で行うことが多い。また、「クフ王のピラミッド」「秦の始皇帝陵」と並ぶ世界三大墳墓の一つ「仁徳天皇陵古墳」 を含む「百舌鳥・古市古墳群」は、 2017 年 7 月末に世界文化遺産登録をめざす日本の推薦候補に選定されました。
堺市役所 21 階展望ロビーからは、「仁徳天皇陵古墳」の雄大さを一望できます。
【関連リンク】 ( 公社 ) 堺観光コンベンション協会
高石市は堺泉北臨海工業地帯の一角を成しており、昭和 30 年代に東洋一の海水浴場と言われ賑わった白砂青松の浜辺を埋め立て、石油・化学等を中心とした工場群が形成されました。海越しに光り輝いて見える工場群や、複雑なパイプの配管や夜間照明、水蒸気が織りなす石油プラントを間近に見ることが出来ることから、多くの訪問者を魅了しているほか、阪神高速湾岸線高石インターチェンジ付近から大阪湾側に見えるパノラマの夜景は、関西空港から大阪市内へ向かう際に見えることから、国内の方だけでなく海外の方からも注目を集めており、日本有数の連続的な工場夜景と評価されています。
【関連リンク】高石市政策推進部総合政策課
名古屋市の南に位置する東海市は、伊勢湾に面した工業都市で、名古屋南部臨海工業地帯の一角を形成しており、産業上の拠点都市となっております。沿岸部は、臨海部企業の工場があり、溶鉱炉や圧延工場などの工場群に火がともると、海側からは大変綺麗な工場夜景が見られます。東海市では、工場夜景観光クルーズ船を運航し、多くの方々に観賞していただけるよう実施しております。
【関連リンク】東海市観光協会