旅の思い出に、四日市の地酒を
風土と伝統が育む、個性豊かな一杯に出会う
四日市は、鈴鹿山系の良質な伏流水や豊かな大地で育まれる米、伊勢湾に面した穏やかな気候など、酒造りに恵まれた土地です。 この風土の中で受け継がれてきた伝統の技が、個性豊かな地酒を育んできました。
酒蔵を巡りながらお気に入りの一杯と、この土地ならではの風土や文化に出会ってみませんか。
四日市の地酒を醸す6軒の酒蔵
四日市では、江戸時代後期から明治時代にかけて多くの酒蔵が創業し、現在もそれぞれの蔵で伝統の酒造りが受け継がれています。ここでは、四日市の6軒の酒蔵をご紹介します。
宮﨑本店|創業1846年・楠町
弘化3年(1846年)創業の宮﨑本店は、「品質本位」を掲げ170年以上にわたり酒造りを続けてきた老舗酒蔵です。鈴鹿山系の清らかな伏流水と、厳選した米を使用し蔵人の技によって丁寧に醸される酒は、まろやかでありながらすっきりとした味わいが特徴です。
伝統を守りながらも、2018年には新蔵を建設し少量仕込みによるさらなる品質向上にも取り組んでいます。
長い歴史に培われた技術と新たな挑戦から生まれる「宮の雪」は、国内外で高い評価を受ける四日市を代表する地酒です。


🏷️ 代表銘柄|宮の雪 (みやのゆき)
宮﨑本店を代表する銘柄「宮の雪」は、蔵元の姓と伊勢神宮に由来する「宮」と、鈴鹿連峰に降り積もる純白の雪から、純粋な味わいを連想する「雪」を組み合わせて名付けられました。鈴鹿山系の清冽な伏流水を仕込み水に使用し、丁寧に醸された清酒は、華やかな香りと米本来のふくよかな味わいが特長です。

☝️ 酒蔵一押し商品
宮の雪 大吟醸 山田錦|大吟醸
華やかな香りと洗練されたキレが魅力の大吟醸酒です。メロンや完熟バナナ、綿菓子、クレームブリュレを思わせる甘く豊かな香りが広がり、芳醇でありながら雑味のないすっきりとした後味が楽しめます。香りと味わいのバランスに優れた、上質な一本です。

🍶 おすすめの飲み方:冷酒
華やかな吟醸香を楽しむため、冷酒がおすすめ。すっきりとしたキレをより一層楽しめます。レモンを添えた生牡蠣や白身魚のポン酢がけ、生ハムとメロンなど、繊細な味わいの料理と合わせるのがおすすめです。
📍 酒蔵情報
蔵元:株式会社宮﨑本店
住所:三重県四日市市楠町南五味塚972番地 (MAP①)
TEL:059-397-3111
酒蔵見学:なし
蔵元販売:なし
市内取扱店:松屋商店
💬 蔵元からのメッセージ
伝統の酒造りを大切に守りながら、新しい設備や技術を取り入れ、より品質の高い日本酒づくりに取り組んでいます。GI三重認定酒をはじめ、多彩な味わいを醸していますので、四日市を訪れた際にはぜひ宮﨑本店の地酒をお楽しみください。
伊藤酒造|創業1847年・桜町
弘化4年(1847年)創業の伊藤酒造は、農業をルーツに持ち鈴鹿山麓の伏流水と三重県産米を活かした酒造りを続ける酒蔵です。五代目蔵元杜氏が米本来の旨みを引き出す酒造りを大切にしながら、食事に寄り添う定番酒をはじめ、スパークリング日本酒や熟成酒など、新しい日本酒の魅力も発信しています。
近鉄湯の山線桜駅から徒歩約7分の酒蔵では、見学や酒造り体験を通して、伝統の酒造りや日本酒文化に触れることができます。四日市の豊かな自然が育む一杯を、ぜひ現地で味わってみてください。


🏷️ 代表銘柄|鈿女 (うずめ)
伊藤酒造の代表銘柄「鈿女」は、日本神話に登場する芸能と笑い和みの神「天鈿女命(あめのうずめのみこと)」に由来します。人々が集う酒宴に華を添え、笑顔や語らいが広がる酒でありたいという願いを込めて名付けられました。鈴鹿山麓の天然伏流水と三重県産米を使い、やさしい旨みと穏やかな香り、食事に寄り添う味わいが魅力。日々の食卓から特別なひとときまで、幅広く楽しめる四日市の地酒です。

☝️ 酒蔵一押し商品
UZUME sparkling awa|スパークリング日本酒
きめ細かな泡と爽やかな酸味、やさしい旨みが調和したスパークリング日本酒です。シャンパンの製法を参考に、瓶内二次発酵と澱引きを行うことで、繊細な泡と心地よい飲み口を実現しました。三重・四日市から、世界が広がるおいしさを追求しています。乾杯酒としてはもちろん、前菜や魚介料理、チーズなど幅広い料理との相性が良く、海外のコンクールでも高い評価を受けています。

🍶 おすすめの飲み方:冷酒
5~8℃まで冷やすことで、繊細な泡立ちと爽やかな香り、心地よい酸味をより一層楽しめます。食事と合わせやすく、日本酒を飲み慣れていない方にもおすすめの一本です。
📍 酒蔵情報
蔵元:伊藤酒造株式会社
住所:三重県四日市市桜町110番地 (MAP②)
TEL:059-326-2020
酒蔵見学:あり(予約制) ※詳しくはお問い合わせください
蔵元販売:あり※営業時間・定休日は公式サイトにてご確認ください
市内取扱店:近鉄百貨店四日市店 など
💬 蔵元からのメッセージ
日本酒をもっと身近に楽しんでいただけるよう、酒蔵見学や試飲体験、日本酒由来の発酵食品づくりにも取り組んでいます。定番酒からスパークリング酒、デザート酒、熟成酒まで幅広い商品を造り、魅力や楽しみ方をご提案しています。酒蔵では、造り手ならではの視点で酒造りや商品の背景をご紹介し、四日市ならではの日本酒文化に触れていただけます。是非、酒蔵でお待ちしております。
石川酒造|創業1830年・川島町
天保元年(1830年)創業の石川酒造は、約200年にわたり酒造りを受け継いできた老舗酒蔵です。敷地内には往時の趣を残す建物が並び、主屋をはじめ15棟の建造物が国の登録有形文化財に登録されています。風格ある2階建ての木造の蔵で、伝統の酒造りが今も受け継がれています。
酒造りでは、手作業による丁寧な仕込みを大切にし、一つひとつの工程に心を込めて酒を醸造。超軟水で仕込む石川酒造の地酒は、湧きたての水のような爽やかな喉ごしと、やわらかくまろやかな味わいが特徴です。


🏷️ 代表銘柄|噴井 (ふきい)
石川酒造の代表銘柄「噴井」は、敷地内から湧き出る自噴水にちなみ名付けられた地酒です。 鈴鹿山系の清らかな伏流水を仕込み水に使用し、蔵人の技によって生み出される味わいは、やわらかくまろやかで飲み飽きしない上品な仕上がり。 四日市の豊かな水と風土を感じられる、蔵を代表する一本です。

☝️ 酒蔵一押し商品
噴井 大吟醸全国新酒鑑評会2026年金賞受賞酒|大吟醸
超軟水で丁寧に仕込んだ大吟醸酒です。やわらかな口当たりとフルーティーな吟醸香、すっきりとした飲み口が特徴で、全国新酒鑑評会では2026年を含め3年連続で金賞を受賞するなど、高い評価を受けています。

🍶 おすすめの飲み方:冷酒
よく冷やして飲むことで、華やかな香りと爽やかな味わいをより一層楽しめます。暑い季節にも心地よく、石川酒造ならではのまろやかな飲み口を堪能できる一杯です。
📍 酒蔵情報
蔵元:石川酒造株式会社
住所:三重県四日市市桜町129 (MAP③)
TEL:059-326-2105
酒蔵見学:なし
蔵元販売:あり※営業時間・定休日は公式サイトにてご確認ください
💬 蔵元からのメッセージ
超軟水で仕込んだ日本酒は、口当たりがやわらかく、すっきりした飲み口となります。
「噴井 大吟醸」は3年連続で全国新酒鑑評会金賞を受賞。2026年の金賞受賞酒は、口当たりもやわからくフルーティな吟醸香を感じ、すっきりした飲み口です。
ぜひ四日市の地酒を飲み比べてお楽しみください。
神楽酒造|創業1858年・室山町
安政5年(1858年)創業の神楽酒造は、伊勢の御神楽にちなんだ銘柄「神楽」を醸し続ける酒蔵です。現在は家族で営む小さな酒蔵として「毎日飲みたい、また飲みたいと思える酒」を目指し、少量仕込みによる丁寧な酒造りを続けています。 やさしい口当たりと食事に寄り添う味わいで、初めて日本酒を味わう方にもおすすめです。 2025年には、酒蔵兼窯場と西酒蔵が国の登録有形文化財(建造物)に登録され、その歴史的価値も高く評価されています。伝統ある酒蔵で、四日市の風土が育んだ地酒の魅力に触れてみませんか。


🏷️ 代表銘柄|神楽 (かぐら)
神楽酒造の代表銘柄「神楽」は、伊勢の御神楽(おかぐら)に由来する銘柄名で神様への奉納や人々が集う場で奏でられる神楽のように「人と人をつなぎ、食卓や宴の場を彩る酒でありたい」という想いが込められています。丁寧な手仕事から生まれる味わいは、やわらかな口当たりと穏やかな旨みが魅力。食事との相性も良く、日常のひとときから特別な席まで楽しめる、四日市の風土が育んだ一杯です。

☝️ 酒蔵一押し商品
神楽 特別純米生酒|純米酒
リンゴやパイナップルを思わせる爽やかな香りと、生酒ならではのやわらかな甘み、まろやかな酸味が調和した一本です。すっきりとした飲み口で、日本酒に親しみのない方や初心者にもおすすめ。ラベルには、明治時代のデザインを復刻した意匠を採用し、歴史ある酒蔵の趣も感じられます。

🍶 おすすめの飲み方:冷酒
生酒ならではのフレッシュな香りと味わいを楽しむには、よく冷やした冷酒がおすすめ。食事に寄り添う飲みやすさで、気軽に日本酒を楽しみたい方にもぴったりの一杯です。
📍酒蔵情報
蔵元:神楽酒造株式会社
住所:三重県四日市市室山町326 (MAP④)
TEL:059-321-2205
酒蔵見学:あり(予約制) ※詳しくはお問い合わせください
蔵元販売:あり※営業時間・定休日は公式サイトにてご確認ください
市内取扱店:旨喜酒専門店KOBA、近鉄百貨店四日市店 など
💬 蔵元からのメッセージ
四日市は日本酒のイメージがあまりないかもしれませんが、市内には歴史ある酒蔵が点在し、それぞれが個性豊かな地酒を醸しています。酒蔵ごとに異なる味わいやこだわりがあるので、日本酒がお好きな方はもちろん、初めての方もぜひお気に入りの一杯を見つけてみてください。四日市ならではの地酒との出会いが、旅の思い出をより豊かなものにしてくれるはずです。
タカハシ酒造|創業1862年・松寺
旧東海道沿い、四日市市の北の玄関口にあたる松寺に蔵を構えるタカハシ酒造。創業は文久2年(1862年)、江戸時代末期から続く酒造りの技を守りながら、この地で酒を醸し続ける老舗酒蔵です。
かつては伊勢神宮をはじめ、三重県内800余社の新嘗祭に奉納される御神酒を80年近く醸してきました。その伝統的な製法を活かして造られる微発泡性のにごり酒「伊勢の白酒(しろき)」は、現在にも受け継がれる代表的な銘柄のひとつ。伝統を大切にしながら、手造りの技を活かした酒造りを続けています。


🏷️ 代表銘柄|天遊琳 (てんゆうりん)
タカハシ酒造を代表する銘柄「天遊琳」は、古代中国の思想家・荘子の書に由来し、大空に心を遊ばせるような自由な心と、美しく輝く玉を表現した名前です。飲む人に穏やかでほっとする時間を届けたいという想いが込められています。
蔵人の丁寧な手仕事によって醸される「天遊琳」は、料理との相性を大切にした食中酒。食事とともに自然と杯が進む、そんな味わいを目指しています。

☝️ 酒蔵一押し商品
天遊琳 特別純米酒 瓶囲い|特別純米酒
穏やかな香りとまろやかな味わいが特徴です。低温で一本一本瓶のまま丁寧に熟成(瓶囲い)することで、角の取れたやわらかな味わいに仕上げています。お米由来のやさしい甘みと旨みに、ほのかな苦みや渋みが調和し、奥行きのある風味をお楽しみいただけます。濃いめのだしや醤油を使った和食との相性が良く、料理とともにゆっくり味わいたい一本です。

🍶 おすすめの飲み方:冷酒・常温・ぬる燗
冷酒では軽やかに、常温ではまろやかに、お燗では旨みがふくらみ、料理との調和をより感じていただけます。その日の料理や季節に合わせて、お好みの温度でゆっくりとお楽しみください。
📍 酒蔵情報
蔵元:株式会社タカハシ酒造
住所:三重県四日市市松寺二丁目15番7号 (MAP⑤)
TEL:059-365-0205
酒蔵見学:なし
蔵元販売:あり
※営業時間・定休日は蔵元直売所のリンク先にてご確認ください
市内取扱店:義侠屋(ぎきょうや)、旨喜酒専門店KOBA(小林商店)、福田屋酒店
💬 蔵元からのメッセージ
蔵元直売所「伊勢の蔵」では、定番商品の他、季節限定酒が店頭に並ぶこともあります。数量限定のため、完売の際はご了承ください。酒蔵は日々の酒造りの現場でもあるため、直売所の営業日は限定しております。 最新の営業日はGoogleマップ「伊勢の蔵」にてご確認ください。 また、商品は直売所のほか、四日市市内の取扱酒販店でもお求めいただけます。四日市を訪れた際には、ぜひ地元の料理とともにお楽しみください。
丸彦酒造|創業1867年・川島町
慶應3年(1867年)創業の丸彦酒造は、川島町で150年以上にわたり酒造りを続ける老舗酒蔵です。かつて川島町には8軒の酒蔵がありましたが、現在もこの地で酒を醸し続けているのは丸彦酒造のみ。長い歴史の中で培われた技を大切に守りながら、時代に合わせた新しい酒造りにも挑戦しています。 鈴鹿山系の地下水と酒造好適米「山田錦」を使用し、米の旨みを引き出す丁寧な酒造りを追求。伝統の技術を受け継ぎながら生まれる酒は、フルーティーで透明感のある味わいが特徴で、日本酒の新たな魅力を感じられる一杯です。


🏷️ 代表銘柄|三重の寒梅 (みえのかんばい)
丸彦酒造を代表する銘柄「三重の寒梅」は、厳しい寒さの中でも凛と咲く梅の花のように清らかで品のある酒を目指して名付けられました。鈴鹿山系の地下水と厳選した酒米を用い、長年培われた技術によって丁寧に醸されています。 すっきりとした飲み口の中に米の旨みが広がり、華やかな香りと上品な味わいが魅力。伝統を守りながら新しい感性を取り入れる丸彦酒造が生み出す、四日市を代表する地酒の一本です。

☝️ 酒蔵一押し商品
純米吟醸 三重の寒梅 辛口|純米吟醸
三重県産山田錦を100%使用した純米吟醸酒です。爽やかな香りとすっきりとした味わいが特徴で、食事にも合わせやすく、幅広いシーンで楽しめる一本。素材の持ち味を生かした、上品で飲み飽きのこない味わいが魅力です。

🍶 おすすめの飲み方:冷酒・常温・ぬる燗・熱燗
温度によって香りや味わいが変化するため、冷酒から熱燗までお好みのスタイルで楽しめます。季節や料理に合わせて、一杯ごとに異なる表情を味わえるのも魅力です。
📍 酒蔵情報
蔵元:丸彦酒造株式会社
住所:三重県四日市市川島町1863-2 (MAP⑥)
TEL:059-321-3111
酒蔵見学:あり(予約制) ※詳しくはお問い合わせください
蔵元販売:あり※営業時間・定休日は公式サイトにてご確認ください
市内取扱店:旨喜酒専門店KOBA、福田屋酒店、裏川平治郎商店、四季菜尾平店など
💬 蔵元からのメッセージ
丸彦酒造では、三重県産山田錦と自噴する井戸水を使用し、食事に寄り添う日本酒を醸しています。伝統の酒造りを大切にしながら、若手杜氏と若手経営者ならではの発想を取り入れ、新しい魅力を持つ日本酒づくりにも挑戦しています。四日市を訪れた際には、ぜひ「三重の寒梅」をお楽しみください。冷酒から熱燗まで幅広い温度帯で楽しむ方におすすめしたい逸品です。
四日市の地酒を飲み比べるならここ!
BAR Double Fantasy|西浦
「気になる地酒を飲み比べてみたい」という方におすすめなのが、四日市市内にある「BAR Double Fantasy」。今回ご紹介した6軒の酒蔵の地酒を取り揃え、それぞれの個性を飲み比べながら楽しめる一軒です。四日市の夜を彩る一杯として、ぜひ立ち寄ってみてください。


近鉄四日市駅からほど近い西浦エリア、昭和の面影が残る「祇園ハイツ5番街」の1階に佇む隠れ家的なカウンターバー。気さくなマスターが迎えてくれる、初めての方やおひとりでも気軽に立ち寄れる心地よい空間です。
三重県北勢地域を中心に、マスターが厳選した地酒を楽しめるほか、今回ご紹介した四日市市内6軒の酒蔵の日本酒も味わえます(※仕入れ状況により異なります)。ビールやコーヒー、おつまみに至るまで地元の食材や商品にこだわり、四日市や三重の魅力を一度に感じられる一軒です。
📍 店舗情報
店名:BAR Double Fantasy (バー ダブルファンタジー)
住所:三重県四日市市西浦1丁目7-4祇園ハイツ5番街1-2 (MAP⑦)
TEL:090-8133-2566
営業時間:16:00~0:00 (日曜日は13:00~22:00)
定休日:月曜日
チャージ料:800円 (日曜日は13:00~17:00までノーチャージ)

四日市には、歴史と風土に育まれた個性豊かな地酒があります。酒蔵巡りや飲み比べを楽しみながら、お気に入りの一杯を見つけて、四日市ならではの酒文化をぜひ体験してみてください。
スポット紹介
今回ご紹介したスポットはこちら!